「ベース弾いてみた」のミックス方法を画像で紹介(Cubase10.5)
- 録音はできたが、そのままではダメなの?
- Cubase10.5を使用した具体的なミックス手順を知りたい
- 切り貼りのプツプツノイズやベース音のモコモコで困っている
- 「弾いてみた・歌ってみた」作成者
- 音楽経験は15年以上(主にベース)
- 音楽ブログの運営も3年目に
- 現在は社会人バンドでGt.Vo.を楽しんでいます
録音したままの音でも良いですが、「全体的な不快感が減る」「自分のベース音が聞き取りやすくなる」など、少しの作業でクオリティを上げることができます。
せっかく動画にするなら、良いものにしたいですよね。
一工程でも良いので参考にしていただき、クオリティアップに繋げて下さい。
※弾いてみたに使用する元音源を「音源」、録音した楽器の音源を「録音音源」と表現しています。
音源の鳴りを左右に広げる
音源の鳴りを左右に広げることで中心にスペースが生まれ、録音音源が聞き取りやすくなります。
ステージの中心に演奏者がいて、左右から音源が流れてくるイメージです。
「Stereo Enhancer」というプラグインを使用しますが、Cubaseでは有料版の「Elements」以上にしか付属しておりません。
・「Stereo Enhancer」を立ち上げる
※数値は好みのため、広がりを感じながら設定下さい。
音源のベース音をカットする
「音源」と「録音音源」で被ってしまうベース音をカットし、全体的なモコモコ感や聞き取りづらさを低減します。
個人的にはこれで気持ち良くなるのですが、あまり取り上げられている記事を目にしません。一般的な調整では無いようです。
Lowを削りすぎるとバスドラムの迫力も無くなるので、⑤より微減にしています。
下記図のように、「音源EQ」と「録音音源EQ」を足しても、「音源EQ」と「StereoOutEQ」の形が変わらないように調整しています。
録音音源のノイズをカットする
無音の時に「ジーー」と鳴っているノイズをカットします。
・「Gate」を立ち上げる
※「〇dB以下の音を消す」ことになるので、ノイズが消える最小値に設定しています。
実際にノイズ部分を再生して音量を確かめてから設定すると分かりやすいです。
切り貼りした際のプツプツノイズを低減する
「クロスフェード」でプツプツノイズを低減出来ます。
「クロスフェード」とは、「フェードイン」と「フェードアウト」を同時に行ってくれる処理です。
1テイク取りがカッコ良いですが、どうしても修正したいこともあると思うので、知っていると便利です。
音源と録音音源の音量バランスを整える
続いては、音源と録音音源の音量バランスの調整です。
基本は音源の音量を下げるようにしています。
「弾いてみた」なので、録音音源がはっきり聞こえるようにします。
全体の音圧を上げる
「Maximizer」を用いて音圧を上げます。
音源や録音手法、各種調整などの影響で音圧が低下していることがあります。
また、大半の音源で「Maximizer」処理がされているので、未実施の場合は相対的にレベルが低く感じるようです。
・「Stereo Out」のチャンネル設定を立ち上げる
※「OUTPUT下の〇dB」をクリックしてStereoOutを再生すると、全体を通したピークの確認が出来ます。
ピークが0~-0.3dBくらいを目安に音圧を上げると良いようです。
音源を書き出しする
最後は、調整した音源の書き出しです。
※動画編集ソフトによっては、32bit音源を再生できない場合があります。
動画編集ソフトをご確認頂き、ビット解像度を修正下さい。
私が使用しているフリーソフトの「AviUtl」は32bit音源を再生できないので、16bitへの修正が必要です。
参考図書
エンジニアが教えるミックス・テクニック99では、「プロの考え方」を学ぶことができます。
弾いてみた動画の作成に活かせそうな気付きをこの本から頂き、個々に調べて上記のように取り入れていきました。
まとめ
Cubase10.5を使用した「ミックス」に関する作業をご紹介致しました。
皆様の作業の参考になりましたら幸いです。
「動画編集」などもご紹介しているので、まとめ記事もぜひご確認ください!
→【まとめ】「ベース弾いてみた」の作り方を画像で紹介(Cubase10.5、AviUtl)